ドイツの2026年ぶどう収穫、好調なスタート

30.08.26

晴天が続く今年の夏、ドイツではぶどうの成熟が例年になく早く進んでいます。現在、ファルツ地方やバーデン地方では、フェーダーヴァイサー用のぶどうの収穫がすでに始まっており、収穫されたぶどうは非常に高い糖度を示しています。

  • プレスリリース

5年間の平均より約1週間早い収穫開始

ドイツワイン協会(DWI)によると、2026年のぶどう収穫は8月第2週から始まり、過去5年間の平均と比べて約1週間早いスタートとなります。

スパークリングワインのベースワイン用ぶどうの収穫も、数日以内に開始される見込みです。その後、早熟な品種のワイン用ぶどうの収穫へと、途切れることなく移行していくことになります。

非常に健全なぶどう

ここ数週間続いた乾燥した暑い天候により、現在、ドイツのすべてのワイン産地でぶどうは非常に良好な健全性を保っています。

そのため、各地で造られるフェーダーヴァイサーは、豊かなアロマと果実味を備えた、フレッシュで風味豊かな仕上がりが期待されています。

広範囲に及ぶ被害はなし

一部の地域では局地的な雹(ひょう)による被害が発生しています。特にファルツ、バーデン、ヴュルテンベルクなどでは、場所によってぶどう畑に大きな被害が出たケースもあります。

しかし、現時点では、今年のドイツのワイン産地全体が深刻な気象災害に見舞われる事態は免れています。

干ばつの影響を受ける若いぶどう樹

一方、極端な乾燥は、特に植え付けから間もない若いぶどう畑に影響を及ぼしています。若いぶどう樹は根系がまだ十分に発達していないためです。

そのため、樹への負担を軽減する目的で、夏の早い段階からぶどうの房を減らす作業が行われた畑もあります。また、可能な場所では灌漑も実施されています。

樹齢の高いぶどう畑は、比較的良好な状態を保っています。ただし、水分を保持しにくい軽い土壌に植えられたぶどう樹では、影響が大きくなる可能性があります。

小粒で凝縮感のあるぶどう

水分不足の影響により、今年のぶどうは全体的に粒が小さく、通常の年に比べて果汁も少なくなっています。

一方で、小粒のぶどうは果汁が凝縮し、アロマや風味が豊かになるという側面もあります。ただし、ぶどうの果汁量が少ないことから、最終的な収穫量は平年を下回る可能性があります。

今後は涼しく乾燥した天候と適度な降雨に期待

来週以降に予想されている気温の低下は、今後のぶどうの成熟にとって歓迎すべきものです。

さらに、現在深刻化している水不足を和らげる程度の適度な降雨があり、その後の収穫期を通じておおむね乾燥した天候が続けば、2026年ヴィンテージにとって理想的な条件となります。

今後の天候にも左右されますが、現時点では、2026年は高品質なヴィンテージへの期待が高まる、好調なスタートを切っています。