賞、品質プロフィール、格付け
ドイツワインは毎年、個々の生産地の所轄の委員会によって表彰されています。商業会議所・地域レベルでの品質検査において得点の高いワインは(最低スコアは3,5点)、その後、ドイツ農業協会(DLG)の連邦ワインアワード(Bundesweinprämierung)に応募できます。
例年行われているこのコンクールの基準は同一ですが、品質への要求はより高く、以下の賞が授与されます。
- DLGブロンズ賞
品質得点3,50点以上
- DLG銀賞
品質得点4,00点以上
- DLG金賞
品質得点4,50から5,00点
- DLG金賞特別賞
品質得点5,00点のワインには特別審査を実施
ドイツ品質保証マーク(ドイチェス・ギューテジーゲル)
全国レベルでのドイツワインの品質保証マークは近年利用が減っていますが、これは法的に最低限要求されているものより、はるかに高い品質を保証するものです。品質保証マークの審査には、公認検査番号の担当局を通じて自主的に応募でき、ドイツ農業協会(DLG)が授与します。品質保証マークを得るためには2,5〜5点を獲得しなければなりません(通常1,5点でクヴァリテーツワインと認められます)。
フランケン地方のワイン生産者協会は、フランケン地方のワインを対象にフランケン品質保証マークを、バーデン地方のワイン生産者協会は、バーデン地方のワインを対象にバーデン品質保証マークを同様の評価基準で授与しています。
クラシック
クラシックは各産地の、中くらいの価格帯のワインに対して付けられる名称で、各地方の典型的な伝統品種から造られた調和のとれた辛口ワインを対象としています。
リースリング・ホッホゲヴェクス
この名称は全生産地において使用が認められています。条件は以下の通りです。
- リースリング1品種から造られている
- 糖度(モストの比重)は、各地方のリースリング・クヴァリテーツワインの最低糖度より、少なくとも10エクスレ高い
- 公認品質検査で、品質検査の得点が少なくとも3,0点である
セレクション・ラインヘッセン
- 1992年以来、ラインヘッセン地方のワイン生産者協会が認定している品質保証マーク
- ラインヘッセン地方の伝統品種だけが認可されている
- 辛口である
- 樹齢が最低15年である
- 最大収量は1ヘクタール当り55ヘクトリットル
- 最低糖度は90エクスレ
- 手摘みのぶどうだけを使用する
ラインヘッセン・ジルヴァーナーRS
- 1980年代半ばより、ラインヘッセン地方のワイン生産者協会が認定している
- ジルヴァーナー種単一で生産するクヴァリテーツワインだけが対象となる
- 辛口である
- 総酸量が最低5g/lある
ラインヘッセン原産地ワイン — 個性豊かなルーツ
- ラインヘッセン地方の伝統品種だけが認可されている
- 辛口であるか、クラシックの名称を得たワインである
- 品質検査の際に典型性が審査される
モーゼル原産地ワイン — ワイン文化の故郷
- モーゼル地方の伝統品種だけが認可されている
- 公認品質検査で、品質検査の得点が少なくとも2,5点ある
- ワインの様々な個性が規定されている:
ミネラリッシュ(辛口)、軽快(ファインヘルブ)、高貴(フルーティ)
DCファルツ(ディストリクトゥス・コントロラトゥス・ファルツ)
- ファルツ地方のワイン生産者協会が認定する
- リースリング、グラウブルグンダー、ヴァイスブルグンダー、シュペートブルグンダー、ドルンフェルダーのみが対象となる
- 辛口である
- 規定の最低糖度をクリアしている
- 総アルコール度数が最低12,0% vol.である
- 追加の官能検査が行われる
エアステス・ゲヴェックス
- ラインガウ地方のワイン生産者協会が認定する
- リースリング、シュペートブルグンダーのみが対象となる
- 辛口である
- 最大収量は1ヘクタール当り50ヘクトリットル
- 最低限シュペートレーゼの糖度である
- 手摘みである
- 格付けされた畑のぶどうである
エアステ・ラーゲ
- ドイツ・プレディカーツワイン生産者協会(VDP)が認定する
- エアステ・ラーゲの辛口ワインをグローセス・ゲヴェックスと称する。
気品ある甘口ワインはシュペートレーゼからトロッケンベーレンアウスレーゼに至る
プレディカート(肩書き)を名乗る - 格付けされた畑のぶどうのみを使用する
- 生産地別に厳密に規定された伝統品種のみを使用する
- 最大収量は1ヘクタール当り50ヘクトリットル
- 手摘みである
- 最低限シュペートレーゼの糖度である