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2021年度Wines of Germany日本オフィスの消費者イベントレポート ーNew German wine story vol.13 October 12,2021ー

10/12/2021

2021年は特に消費者向けの活動を強化しています。レコメンドワイン30選をアジアンフードとおうちで合わせて楽しめるような、イベントを開催しました。


2021年は特に消費者向けの活動を強化しています。レコメンドワイン30選をアジアンフードとおうちで合わせて楽しめるような、イベントを開催しました。

 

①「対面式 プレス&インフルエンサーイベント ABC丸の内スタジオ 6月15日」

ドイツワインレコメンドとしてインポーターからの応募ワインから選ばれた30選。そのお披露目第一弾として、消費者(インフルエンサ-)とプレス、合わせて60名にドイツワインとアジアンフードのペアリングの体験イベントを開催しました。

着席式で、アジアンフードのデモンストレーションを見たあと、出来立ての料理とそれにぴったりのドイツワインをペアで試食・試飲。5種の調理方法を体験後、30選から好きなものを選んで試飲。

「ジャーナリストも再確認。ドイツワインの多様性とペアリングの楽しさ」

ワインジャーナリスト・ライターからは、一度にこんなにじっくりと多種類の試飲・ペアリングをするのは珍しかったようです。「飲むごとに広がる味わいの可能性に好奇心が最大限にそそられた!」「実際に試飲した方がよさがより伝わる」という声を多くいただきました。甘口のイメージを払拭し、ドイツワインの可能性を強く感じていただけました。

またピノノワールも好評で、品質の向上を実感し今後の可能性を感じるというコメントもいただきました。

「キャッチコピーがインフルエンサーに特に好評」

30選の各ワインにキャッチコピーをつけてミニカタログで紹介しました。分かりやすくて選びやすいと好評で、特にインフルエンサーは記憶しやすいしSNSでタイトルにして発信しやすい、との声がありました。また、ゼクトという言葉はあまり浸透していないものの、評判もよく興味を深める機会にもなりました。

ソムリエの説明もワインへの理解を高め、興味をもちそれが愛着・リピーターへとつながります。今後もこのような機会が必要だと感じました。

 

②「YouTubeライブ7月24日(土):ABCクッキングクラス」視聴者854ビュー(8月2日時点)

当初東京での対面イベントの予定が緊急事態宣言のため急遽、YouTubeのライブイベントに替わりました。参加予定の80名にワインを事前に送付し、ワインを飲みながら、またライブ後の復習がてらドイツワインを自宅にて体験いただきました。ABCクッキングクラスの講師がドイツワインにあうアジア料理5品をライブで紹介し、パレスホテル東京の瀧田ソムリエがドイツワインをご紹介しました。

「参加者の声」【ドイツワインのイメージは‘①美味しい ②飲みやすい ③すっきり辛口’】

全体的にワインについて深い知識はないけけれど、ドイツワインは辛口のイメージはなかったという声が多く、参加後そのイメージがかわり、家でも和食や中華など普段の料理にドイツワインを合わせてみたくなった、というきっかけ作りに成功しました。しっかりと説明すること、さらに実際にワインを飲む体験を増やすことが大切であると実感しました。

「消費者イベントで重要なのはキャスティングと構成・コンテンツ作り、と実感」

新たなドイツワインファン開拓のためには、消費者に誰がどんなストーリーで伝えるか、がキー。大手料理教室ABCと組むことで、アジア料理のレシピもワインも学べるというお得なコンテンツで満足度も高く、ドイツワインのよいイメージづくりのきっかけになりました。瀧田ソムリエの視聴者を飽きさせない説明も分かりやすいと好評で、特にオンラインイベントは、伝え方の上手さが求められます。 ソムリエもジャーナリストもスピーカーに必要なスキルは‘ドイツワインに詳しいか’よりも‘柔軟に分かり易く伝えられるか’です。毎年ドイツでの研修へはこの基準でスピーカー候補を送り出してきた点が、功をなしたと言えるでしょう。

 

③「対面式ワークショップ7月25日(日):ABCクッキング消費者イベント(京都)」

ABC Cooking Studio京都にて、「ドイツワイン&アジア料理のフードペアリングクラス」を行いました。11:30~13:00:24人満席、14:30~16:00:21人)

ゲストスピーカーは、京料理「松正」若主人兼ソムリエ、またジャーマンワインアカデミー認定講師である、小笹正義氏。ABC の講師とともに、全5種類の調理法別レシピのクッキングデモ、ワインペアリングの講義を行いました。

多くの参加者がワークショップに熱心に取り組み、香りの愉しみ方や、ワインを味わう時の注目点など、自宅でも実践できるようなペアリングの方法を習得。

「2021年レコメンドワイン30種類をお披露目、喜びの声!」

試飲タイムでは今年選出されたレコメンドワイン30選から好きなものを飲むことができ、参加者一同、楽しんでいました。また「ぶどう品種の特徴、おすすめのドイツワイン、ドイツのナチュラルワインは購入できるのか」といった質問があがりました。参加者全員に、30選のドイツワインの中からランダムで一本をお土産として配布。豪華なお土産に喜びの声があがっていました。

「ドイツワイン経験者と初体験者では先入観に大きな差。飲むと両者とも魅力に気づく」

ペアリング初体験の人は「普段の食事がより一層楽しくなると感じた。」とコメント。前からワインをよく飲んでいる人は「ドイツワイン=アイスワイン、甘い」というイメージが払拭され、「今回のイベントに参加して、ドイツワインの進化に気付いた。アロマが華やかで飲みやすい辛口で美味しく、赤も美味しい。昔のイメージとは大きく変わって、モダンな印象を受けた」と、その変化に驚く参加者もいました。

また「どこで購入できるか?」という質問が多く、購入場所の情報が消費者に広くは届いていないことが伺えました。

 

「インポーター目線での所感 ‘おうち料理ユーザーをどう開拓するか’」

新たな消費者ファン獲得のために、ワインと最も親和性が高い料理ジャンルとのコラボを決めました。テーマはアジアンフード。家で作る頻度が多い点と多様なスパイスとは他国のワインよりドイツワインが合うからです。

料理は聞くより見るほうが分かり易いため、SNSを活用。ではどのツールを使うべきか?参考までにABCクッキングのイベント後のアンケートデータを紹介します。

ツール 40歳までの女性の割合
インスタライプ 60%
YouTubeライブ 47%
京都対面ワークショップ 45%
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  • 料理は作り方がわかりやすい動画で情報収集する人が他のジャンルよりも多い。
  • 年齢層が若くなるほどインスタで情報を収集し「誰かが飲んでるものを私も飲みたい」‘誰か’、というのは自分の憧れの人や似たライフスタイルの人。
  • 対面イベントへの参加者が最も年齢層が高い(京都の和食料亭ソムリエという点も影響)

消費者へのアプローチは「いかに自分ごとに見せるか」が大切。「自分の日常にドイツワインを加えたらもっと満足できる!」家での再現性を妄想しやすくすることが購入につながります。消費者ファン獲得に共に進んでいきましょう!

文:松村由美子