アジア料理は酸味、甘味、旨味、スパイシーさとさまざまな要素を内包した料理です。そんなアジア料理と相性のいいワインとは、涼やかで優雅なアロマを持ち、柔らかい酸とフルーティーさのバランスが取れた白ワイン、または細やかなタンニンを持つ赤ワインです。ほとんどのドイツワインは、この条件を兼ね備えています。
そんな多彩な味覚を持つアジア料理とペアリングさせる時は、その料理の調理法や味つけに合わせてワインを選んでいくと、より効果的です。なぜなら同じ食材でも、調理法や味つけにより料理の軽重、食感や舌のなかでの広がり方、余韻が異なるからです。今回は、5つの基本的な調理法や味つけから、それぞれに最適なドイツワインをご提案いたします。
アジアンテイストの料理はヘルシーで美容にもいいと、ミレニアル世代に今、大変に人気があります。ヨーロッパで長いワイン造りの歴史を持つドイツワインに対しては、伝統的というイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし近年は、新しい意識を持った生産者が多々登場し、現代の味覚にあった、新しい息吹のワインが造られています。一方で日本は、和食や中華のみならず、各国の高レベルのアジアンレストランが軒を連ね、人々にも広く愛されています。世界最先端のドイツワイン×アジア料理の組み合わせを、ぜひ堪能してください。