クロイツェンバーガー・ワイナリー

古いワイン生産者の家が、古典的なモダニズム建築のように見えるのは珍しいことだ。しかし、プファルツ州のキンデンハイムはまさにそうだ。クロイツェンベルガー・ワイン生産者一家のマナーハウスは、1929年に当時の前衛的なバウハウス様式で建てられた。

„新境地を切り開く勇気は、常に私たち一家を特徴づけてきました“とヨッヘン・クロイツェンベルガーは言う。キンデンハイム、ボッケンハイム、ヴァッヘンハイムという最高のロケーションにブドウ畑を持つこの小さな家族経営のワイナリーもまた、強い伝統を感じている。

しかし、クロイツェンベルガー家は、錬鉄製のブドウの木の蔓や樽の樽のロマンとは何の関係もない。その逆だ。本物志向の彼らは、細長い平屋根の建物を長年にわたって保存してきた。ワインボトルのラベルには、この建物の建築家オットー・プロットにちなんだものまである。2000年代に入り、十分なスペースがなくなったとき、ヨッヘン・クロイツベルガーは増築を決意した。既存の建築を大いに尊重することが基本条件だった。オッペンハイムの建築家、ヘリベルト・ハマン教授はこの難題を引き受け、キュービックな構造、縮小されたデザイン言語、純粋主義的なファサードデザインで、古典的なモダニズムを模倣することなく、古い建物の機能的なスタイルを適応させた新しい建物を作り上げた。

2007年、工事は完了し、地下は拡張され、バウハウス様式を調和させた新しい建物が、古典的な建築様式に加わった。この拡張工事の一環として、ヨッヘン・クロイツェンベルガーは、ワイン醸造の全製造工程を見学できるツアー「gläserne Weingut“」を企画した。新館の屋上テラスからは、ドイツワイン街道沿いのブドウ畑、プファルツの森、ライン平野を見渡すことができる。

ラインラント=プファルツ州ブドウ栽培省、ドイツワイン生産者協会、ラインラント=プファルツ州建築家会議所により全国的に授与される第1回ワイン建築賞において、2007年の審査委員会は、古典的モダニズムの尊重と、アンサンブルを形成するための違反のない全体的な複合体として、改築と新築を評価し、クロイツェンベルガー・ワイナリーに2007年ワイン建築賞を授与した

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