ドイツといえば白ワイン、というイメージを持っている人は、決して少なくないのではないでしょうか。
ドイツでも、もちろん赤ワインは造られていますし、しかも近年はその生産量が年々増え続けているのです。
現在、ドイツのぶどう栽培面積のうち約33%が赤ワイン用ぶどう品種です。1980年頃は約1割に過ぎなかったので、いかに赤ワインの生産量が右肩上がりかがわかることでしょう。
なかでも、もっとも多く栽培されているのがドイツ語でシュペートブルグンダー、一般にピノ・ノワールの名で知られるぶどう品種です。
ドイツはフランスと米国に次ぐ世界で3番目に大きいピノ・ノワール(シュペートブルグンダー)の生産国で、実はピノ・ノワールという品種は884年にドイツのバーデン地方にあるボーデン湖で最初に確認されたのです。