エングラー・ワイナリー

かつてヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテは、その熱意をこう表現した。「黒い森を背景にワインが熟成する幸せな土地」と、この有名な詩人はドイツの最初の南西部にあるマルグラヴィエート地方について熱弁をふるった。西はフランス、南はスイスと国境を接するこの地域は、美しい丘陵地帯の風景と愛すべき小さな町で訪れる人を魅了する。

温暖な気候と年間1,700時間という平均以上の日照時間のおかげで、この地方はプファルツと同様、しばしば「ドイツのトスカーナ」と呼ばれる。その理由のひとつは、魅力的な小さな田舎町Müllheimのように、素晴らしいワインがここで生産されていることだ。ブライスガウ・ホッホシュヴァルツヴァルト地区にある人口18,000人のこの町には、1892年以来、エングラー・ワイナリーがあり、現在は創業者マックス・エングラー・リーゲルトの曾孫にあたるアンドレア・エングラー・ワイベルが経営している。

アンドレア・エングラー=ヴァイベルと彼女のチームは、レッゲンハーク、ファッフェンスト&ウムルク、ゾンハルデの畑と、バーデンヴァイラーの急勾配で石の多いRömerbergの畑で、10ヘクタールのブドウの木を栽培している。ヴァイングート・エングラーのフラッグシップはMarkgräflerの特級シャスラで、2016年4月に開催された伝統的なシャスラ・カップにおいて、2015年のM¨llheimer Gutedel trockenでQualitätsweintrocken“ のカテゴリーで再びヴァイングート・エングラーに勝利をもたらした。

樹齢20年以上のブドウの木で育つピノ・グリやピノ・ノワールなどのブルゴーニュ品種も印象的だ。これらの品種に加え、ピノ・ブラン、オーセロワ、シャルドネ、ピノ・ノワール・ロズé、一部のノブリング、リースリング、ゲヴ¨rztraminerも栽培している。この地域で数少ないワイナリーの1つとして、エングラー家はカビネットに専念している。カビネットは、ブドウの木から手摘みで収穫されたそのままの状態で瓶詰めされる。完全に正直なワインである!

アンドレア・エングラー=ヴァイベルは、先代までの3世代と同様、良いワインは自然との調和の中でしか造れないことを強調している。除草剤や殺虫剤の使用を完全に避けた自然栽培で、既存の生態系の可能性を最大限に引き出すことが、常に家族経営の最優先事項である。

白ブドウは、ステンレスタンクで発酵させる前に優しく圧搾され、フレッシュでスパークリングな白ワインを生み出す。一方、赤ワインは、昔ながらのもろみ発酵の伝統に従って生産され、有機発酵の後、古いワイン熟成用の木樽で熟成される。試飲は、4ヶ月の工事を経て2011年にオープンした、新しくスタイリッシュなヴィノテークで行われる。堂々とした梁が印象的な内部は、砂岩の壁、石切り石の石組み、漆喰の構造など、古い建物を巧みにインテリア・デザインに取り入れている。

&営業時間

&営業時間

月~金:9:00~18:30
土:9:00~16:00
定休日:不定休。 土曜日:9:00~16:00
予約制。 電話予約制

月~金 9時~18時30分|土 9時~16時 www.weingut-engler.de

連絡先